サッカーをやったことがないパパママでも、サッカーの簡単な知識があれば、
子供の成長をもっと楽しめると思いますので、なるべく簡潔に基礎知識を記載します。
3−8−1. サッカーのルール
①人数
幼児〜2年生:6人制サッカー
3年生〜6年生:8人制サッカー
※コートが6人制と比較して広い
※オフサイドが採用される
②ポジション
FW(フォワード):
敵陣で攻撃の中心となるポジション。周囲の選手に点を取らせるアシスト能力、自ら得点するシュート技術、チャンスクリエイトするドリブルや敵の予測を外すプレーが求められる。狭いスペースでボールを操るアジリティや当たり負けしない身体の強さ等、フィジカル面での特徴を押し出す選手も多い。
MF(ミットフィルダー):
陣形の中心に位置し、攻守のバランス感覚と運動量が求められるポジション。
DF(ディフェンス):
ゴールキーパーの手前でゴールを守るポジション。守るだけでなく、攻撃の起点となるプレーも求められる。
KP(キーパー):
ただ一人違うユニフォームを着用、「手」を用いてゴールを守ることが許された唯一のポジション。セービング能力だけでなく、DFラインの背後をケアする(声出し)。
例:
FW:11、
MF:7、9、10
DF:2、3、4
k P:1
※フォーメーションは、「3−3−1」
キーパーは必ず1名入るので、
後ろのDFから数える
③反則(直接フリーキック)
・直接蹴ってゴールすることができる
・審判の手が平行になっている時が直接フリーキックの合図
・直接フリーキックとなってしまう反則は、「ハンド」、「相手を後ろからタックル、足掛け」など
④反則(間接フリーキック)
・誰かが触ってからゴールすることができる
(キッカーが直接蹴って、キーパーが触ったらゴールとなる、触らなければゴールは無効、ゴールキックから)
・審判の手が真上に上げている時が間接フリーキックの合図
・間接フリーキックとなってしまう反則は、「オフサイド」、「足をあげるなど危険行為」など
⑤反則(オフサイド)
「あるチームの選手がプレーまたはパスをした時点でパスの受け手がオフサイドポジションにいて利益を得たときに取られる反則」です。「ゴールから数えて2番目にゴールに近い相手選手よりもゴール側」がオフサイドポジションとなります。GKとDFが逆の立ち位置になっても考えることは同じです。
3−8−2. サッカーが上手くなるには(コーチの言葉や、ネット情報、個人的な経験から)
①サッカーボールにたくさん触れること
②試合経験を積むこと
※美谷本FCは、他のサッカーチームよりも試合数が多いのが一番のメリットだと思っています
③プロサッカーの試合を見ること
④人よりも練習して上手くなって、もっと上手くなりたいと思うこと
⑤チームメンバとのコミュニケーションで連携が取ること(一人ではサッカーはできない)
⑥・・・
3−8−3. パパママのよくある悩み
「少年サッカーは9割親で決まる@池上正」を読んだところ、親がよく呟いているような悩みに回答がありました。とても共感できたので簡単に響いたことを抜粋。
<全体>
・「サッカーは楽しい」「サッカーができて幸せ」と子供に思う手伝いをすることが重要。
・「燃え尽きた、親の期待通りにならずやめた」という子供が多くいて、そうなってはならない。
・「ジュニア期の良い成績=成長」ではない。
<目次>
はじめに 9割の理由
(1) 交代なしで出場機会がない 小学5年生
⇨試合に出た方が断然上手くなる。全員を平等に見てくれるクラブに移動する。
(2) 欲がない 小学4年生
(3) やる気がいまひとつ 小学2年生
⇨小学生の間は、楽しくできるサッカーを目指してほしい。できるだけいい環境を探す。
(4) かんしゃく持ち 小学3年生
(5) 俊足なのに試合に出られない 小学6年生
(6) サッカー馬鹿になりそう 小学5年生
(7) 強豪クラブに移ったら消極的に 小学3年生
⇨「負けることへのタフさ」が今の子供には欠けている。親が「今日はダメだったがドンマイ」という大きな心で見守ると、子供も徐々にタフになる。
(8) 俺が俺がと自己主張できない 小学2年生
(9) 走らない 小学5年生
(10) 少年団からスクールに移籍したがる 小学4年生
(11) Bチームでの活動が面白くない 小学5年生
(12) 2軍で満足している 小学5年生
⇨「この先どうなりたいか」を問いかける。誰でも成長曲線があり、それぞれタイミングは異なる。親は、子供のモチベーションが上がるような関わり方をするといい。振り返る手伝い。
(13) サッカー未経験の親にイライラ 小学4年生
(14) 一歩引いて見られない 小学2年生
⇨大人に怒鳴られて怖いからその通りプレーする子は、その大人たちの想定内のプレーしかできなくなる。自分で掴み取っていく子が本当の成長を遂げる。
(15) アドバイスすると不機嫌になる 小学5年生
⇨子供は自分の中で戦っている。自発的に取り込むことでないと本当の成長は得られない。親は気付かせる手伝いをする。「何か手伝えることはないか?」
(16) いじめを受け「やめたい」 小学4年生
(17) 劣勢になると動きが止まる息子はメンタルが弱い? 小学4年生
⇨まずは、上手くいかないことを本人がどう感じているかの状況把握が必要。それを踏まえて親が子供にどうなってほしいかのメッセージを伝えることによって、子供の気づきを促すことができる。「親の役目は子供の安全基地」子供が好きなことに力一杯取り組めるようサポートをすることが重要である。
(18) すぐに「痛い」と言い出す 小学2年生
(19) 費用が高額な強豪クラブに誘われています 小学4年生
(20) 成長スピードがいまひとつ 小学2年生
⇨成長スピードは人それぞれ。相対評価ではなく、絶対評価で、その子が前と比べて上手くなったという方が、子供は伸びる。
(21) 抜かれても悔しがらない息子 小学2年生
⇨子供は自分とは違う。過度な期待をしない。スポーツでも勉強でも、自分からこれをやろうと思って動き出すことが重要。子供が自発的にやったことでしか、本物の成長は獲得できない。サッカーをすることで子供が何を獲得していくか、人として成長するかという点に着目して考える。
(22) 女の子は女子チームの方がベター? 6歳
(23) コーチに怒鳴られた末、試合嫌いに 小学1年生
番外編/夫・妻・ママ友
(24) 子どもに厳しすぎる夫への対処法 小学6年生
(25) サッカーをやめさせると言う妻 小学4年生
(26) ママ友にJ下部組織への挑戦を誘われて困惑 小学2年生
(1) 「余計なことは言わないで」と言う監督 小学6年生&2年生
(2) ゴールキーパーしかやらせてもらえない 小学2年生
⇨自分で意思表示する行動が重要。
(3) 団子サッカーをやめさせようとするコーチに疑問 小学1年生
(4) コーチに怒鳴られ続けたことで不安が強くなった 小学4年生
(5) 体力がないから歩くのだと指摘されて 小学3年生
(6) トレセンに推薦してくれない 小学4年生
(7) JクラブU-12のコーチに疑問 小学6年生
(1) 勝つための飛び級でいいのか? 全学年
(2) 勝利優先のため同じメンバー、同じポジション。それでいい? 小学4年生
(3) 練習も試合も1・2・3軍の技量別に分けるってOK? 小学3年生以下
(4) 1日いて出場時間は5分だけ 小学3年生
(5) 皆勤賞はいい?悪い? 小学3年生
(1) ドリブルばかりする 小学5年生
(2) 練習中にふざける高学年 小学5年生
⇨できている子をたくさん褒める。ふざける子を責めるのではなく他の真面目にやろうとしている子を褒める。悪戯や悪いことをした子供を叱ると、大人の反応を面白がってさらにやる続ける。悪い行いは決してやめない。ふざける子の正義感を刺激するといい。
(3) 話を聞けない低学年 小学1~3年生
(4) 抜きんでた子 小学4年生
(5) 実力差のある子たちの練習
(6) パスかシュートしかしない 小学1年生
(7) コンタクトプレーをいやがる 小学3年生
⇨それぞれの身体的な特徴やプレースタイルをきちんと見てアドバイスが必要。小さい子は相手にぶつからない方がいいというオシムの持論あり。
(1) オーバートレーニング 小学3年生
(2) よくオフサイドにかかってしまう 小学6年生
(3) ポジションは固定すべき? 小学4年生
⇨色々なポジションを経験させるべき。大人が勝つことに執着しすぎ。子供達が考えて「こんなことをしてみよう」と言ってそれをやって勝った時こそ成長がある。
(4) トーキックの多様は放置してもいい? 年長6歳
⇨2年生まではトーキックでOK。3年生から色々なキックを覚えていく。子供のキャパシティを超えるとサッカーが嫌いになってしまう。
(5) 縦割りの練習は危なくないか? 小学3年生
(6) 試合を繰り返すだけで技術は身につく? 小学4年生
(7) プレスをかけられるとあわててしまう 小学5年生
⇨キープして視野を持つことを最優先に「前に行かなくても良いよ」の声がけを。
(8) 覚えたフェイントを試合で使わない 小学5年生女子
⇨試合で使ってこそ意味がある。「失敗してもいいからやってごらん」の声がけを。
(9) リフティングの指導はどうしたらいい? 小学3年生
(10) 勝利にこだわったメンバー分けに保護者からクレーム 小学3年生&6年生
(11) 長期離脱中に中心選手じゃなくなった 小学5年生